タール砂漠
インドからパキスタンにかけて広がる砂漠 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
タール砂漠 (Thar Desert)(大インド砂漠 Great Indian Desertともいう)は、インド・ラージャスターン州、パキスタン東部にある砂漠で、インダス川が砂漠の西方を流れ、流域はインダス文明が栄えた。アラビア海との間にカッチ大湿地がある。砂漠は南北650km、東西360km、面積は約200,000km2。年間降水量は250mm以下。点在するオアシスにジョードプル、ビーカーネール、ジャイサルメールなどのオアシス都市が発展している。
砂漠で唯一の川であるルニ川が南東部を流れカッチ大湿地に注ぐ。砂漠の灌漑可能な箇所には、総延長600kmにも及ぶインディラ・ガンディー運河(en:Indira Gandhi Canal)が流れ、運河付近では灌漑農業がされているが、水位上昇・塩分増加・農地水没といった影響も出ている。
植生は、矮性の有棘植物が散在する程度となっている[1]。
ラージャスターン州は1970年代から石油の採掘が始まり、インド陸上の大産油地になっている。