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スペイン国鉄 ウィキペディアから
レンフェ(Renfe)は、スペイン政府100%出資の鉄道である。日本語ではスペイン国鉄などと呼ばれる。
2005年に上下分離が行われ、現在は列車の運行を行う会社・レンフェ・オペラドーラ(Renfe Operadora)に名を残す。本社はマドリード。
およそ1万5000 kmの路線網を持ち、同国内の都市間交通および大都市近郊のセルカニアスなどの都市圏輸送、鉄道貨物輸送の役割を担う。また、代表的な高速列車として、AVEがある。
スペインの鉄道国有化によって1941年1月24日に設立された。
2005年1月1日、欧州連合の指令91/440により、レンフェは列車運行を担うレンフェ・オペラドーラ(Renfe Operadora) と、インフラの管理を行うADIF(スペイン鉄道インフラ管理機構)に上下分離された。
レンフェはマドリード - バルセロナ/マラガ間を運行する26編成の高速列車車両に対して、シーメンス(ドイツ)からのモビリティデータサービスを受けている。鉄道車両が発するセンサーのデータを収集し、解析して車両故障の予兆監視を行い、故障が発生する前に部品交換を行うことなどで鉄道障害の予防に勤めた結果、定時運行率は99.9 %を達成した。また、乗客に対しては15分超の遅延発生時に運賃を払い戻しするというサービスを提供するようになった[1][2][3]。
このサービスと定時運行率のために、飛行機による移動からレンフェによる移動に乗り換えた乗客は60 %にのぼる[2][3]。
路線網のほとんどは、ヨーロッパで標準的に使用されている標準軌(軌間1435 mm)ではなく、広軌(イベリア広軌、軌間1668 mm)である。
なお、AVEが走行する高速区間は、フランスの路線と接続することを考慮し、標準軌が採用されている。
フランスとの直通、高速新線と在来線の直通のために、古くから軌間可変車両を多く運転しており、その技術と実績は世界トップレベルである。軌間可変の高速電車も世界に先駆けて実用化した。スペインでの高速鉄道事業は1988年に首都マドリードとアンダルシア州の州都セビリアを結ぶ路線の建設が最初で、1992年にAVEとして運行を開始した。マドリードからバルセロナへ向かう高速鉄道路線も完成している。リェイダまでは2003年10月11日に路線の大部分の区間であるタラゴナまでは2006年12月に開業し運行を開始している。バルセロナまでの区間は2008年2月20日までに開業した。新しい高速鉄道路線としては、2005年9月に開業したマドリード・トレド間の路線、2007年開業のコルドバ・マラガ・アンテケラ間の路線などがあり、スペイン各地で高速新線網の整備が進められている。フランスから延伸されてくる高速鉄道路線の開業は2009年以降が予定されている。
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