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スネクマ M53
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M53はスネクマが戦闘機ダッソー ミラージュ 2000のために開発したターボファンエンジンである。
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最新機種のミラージュ 2000-5やマルチロールファイターのミラージュ 2000-9といった世界8か国の空軍で運用されているミラージュ 2000シリーズの動力源である。前身の同社製アター9Cと9Kによく似ており、1軸のシャフトで全ての圧縮機を駆動させる基本構造は同じだが、それ以外の点では新しく設計されている。
同世代の戦闘機に搭載されたターボファンエンジンでは2軸式が一般化しており、最初の試作品が生産された1970年代の当時としても1軸式は旧型となりつつあった。2軸式は1軸式よりも維持管理の手間が多いが、モジュラー構成を変更した際にサブアセンブリーあるいはモジュールの測定を必要としないなど、非常にメンテナンスを簡素化できるというメリットがあり、部品交換や点検など作業に関するコスト削減が期待できたためである。本エンジンの圧縮機の静翼の角度は可変式ではなく動く部品がないなど、全般において単純な構造を採用している。そのため、パイロットにとって扱いやすいエンジンであり、この特性は戦闘時に重要である。