ジャンボ松田(ジャンボまつだ)、本名松田 道人(まつだ みちひと、1973年6月26日 - )は、東京都多摩市出身の日本の実業家、政治活動家、プロレスラー[1](シアタープロレス花鳥風月所属)。AI党(人工知能が日本を変える党)党首。
2023年真鶴町長選挙、2024年東京都知事選挙に出馬した候補者AIメイヤーと目されているが、本人は明言していない[2]。
東京都多摩市に生まれ、多摩市立北落合小学校、東落合中学校、東京都立三鷹高等学校から上智大学へ。大学在学中は上智大学大道塾の主将を務め、1996年、関東大会ベスト16(特別賞)、1997年、北斗旗全日本無差別選手権大会に出場[3]。
大学卒業後、大手IT企業のYahoo! JAPANにて宮坂学のアシスタントを勤めた後[4]、28歳で音楽配信サービス会社を起業[5]。
2002年、社団法人日本レコード協会(RIAJ)と社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)から、Napster型のファイル交換サービス「ファイルローグ」を運営しているとして3億6500万円の損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起される[6]。弁護人は小倉秀夫。
2021年5月3日、沖縄・石垣島アリーナでの斎藤拓海戦でプロレスデビュー[7]。
- 高校時代は1987年第7回全国高等学校クイズ選手権の関東予選で「甲子園に行かなくてもテレビで校歌を唄えるコーナー」に登場し自校の校歌を唄っている。
- 電力購入管理システムに関する特許を保有している[8]。
- 日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る」(企業を引責辞任した元トップが失敗談を語る、1976年10月から続いている長寿企画)に史上最年少(28歳)で登場した[9]。
選挙歴
- 2014年4月6日告示、13日投票の多摩市長選挙に無所属で出馬し落選[10]。
- 2018年4月8日告示、15日開票の多摩市長選挙に出馬し落選[11]。AIによる政治を標榜し、行政へのAI導入を訴えた。AIによる予算編成や独自の暗号通貨の発行などの政策で選挙ポスターも本人の顔写真を掲載せずロボットのイラストにする徹底ぶりだった[12]。グーグル日本法人元社長村上憲郎と、ソフトバンク元副社長松本徹三が推薦人となった。
- 2022年4月3日告示、10日開票の多摩市長選挙にAI党公認で立候補したが落選(ジャンボ松田名義)。
- 2023年4月18日告示、23日開票の辰野町議会議員選挙に日本維新の会公認で立候補したが落選。
- 2023年11月7日告示、12日開票の真鶴町長選挙にAI党公認で立候補したが落選(AIメイヤー名義)。
- 2024年6月20日告示、7月7日開票の東京都知事選挙にAI党公認で立候補したが落選(AIメイヤー名義)[13]。
見解・主張
- 「世の中のホワイトカラー労働力の半分が「仕事してるフリ」をすることによって社会や経済活動が成立している」「人間は資本家と労働者に区分され、先進国の労働者は、労働収入だけではなく資本家の金利や配当収入、不動産収入についても分配されているラッキーな存在」「企業の利益は、労働力が生んでいるのではなくカネがカネを生んでいるだけ」だと主張している[14]。
- 日本が世界第三位の経済大国にもかかわらず国民の多くが「お金がない」状態であるのは、資本主義が経済成長を前提としており、一部の富裕層や大企業などの経済的な勝ち組に対する負け組を作る必要があるためで、貧困層を作ることができない現代において大多数の中間層を負け組とする政策が取られており資本主義から脱却すべきと2022年多摩市長選挙の街頭演説で主張した。
- 組織票は悪だとしている。選挙は株式市場に類似し、証券会社が顧客を自社の利益につながる株式の購入へ誘導することや、取引に関する規制が小口投資家には厳しく機関投資家には有利に作られていることが、民主主義と言いながら実際には組織票で議員選出している現代の政治と酷似しておりそれぞれを「競争のない資本主義」と「民意のない民主主義」だと主張している[15]。
- 聖徳太子は一度に10人の話を理解したが、AIであれば1億人の話を聞くことができるので、議員の数を減らし議会制民主主義を終わりにして直接民主主義に移行できる。SNSがすでに有権者の代弁者としての役割を果たしているので議員の役割を減らす直接民主主義が衆愚政治に陥る危険性はないとしている[16]。
- 2012年7月時点で韓国ではサムスンやSK財閥のような大企業でも部下に高圧的に接するのは上司の裁量権のうちでパワーハラスメント(パワハラ)の概念がなかったためパワハラをやめるべきだと諭したとし、韓国社会にパワハラの概念を初めて教えたのは自分であるとよしもと興業の記者会見で主張した[17]。
- 多摩ニュータウンは核家族化の実験の場だったが、高齢化で終わろうとしているのにその後のグランドデザインが描けていないため、AIなどで最初に新しい形を示しそれを日本や世界の実験の場にすると主張[18]。
- 政治とプロレスは、自分でも相手との戦いでもなく、お客さん(有権者)との戦いだとしている[19]。
- 政治家の仕事は「トロッコ問題」を解決するようなもので、現実社会では誰にも正解がわからないのに水面下で継続されている政策が多々あり、有権者の知らないところで多くのトロッコ問題が秘密裏に処理されているのが現状であることから、政治家は、トロッコの行き先を選んだ理由を有権者に説明する義務があると主張[20]。
- 民主主義の中での話し合いによって世界は分断国家に向かっている。民主主義が一番だという前提を崩す必要がある。アルゴリズムによって政治判断の根拠を明確にすれば、人間同士だから起こる対立を減らすことができるとしている[21]。
- 政治と経済では少子化問題を解決できず、伝統文化を守る価値観や親戚や周囲からの圧力の方が効果があるとの考えを持っている。
- 今後、副業で政治家になる会社員が増えるため、会社を辞めなくて済むように個人情報を非公開にしたままで選挙に出馬し、候補者の顔、学歴、職歴、人間性、人格よりも、政策の是非を有権者に問うべきと考えている[22]。
- 田母神俊雄との対談にて、自民党がAIを使うと自民党の票が減らない条件付きの指示を出すことになるため、どういう依頼をしたかも明らかにするようプロンプト(指示文)も含めて政治に応用すべきとした[23] 。
- 2024年2024年東京都知事選挙にAIメイヤーとして顔と本名非公開で出馬し「プライバシーが守られていない現状では選挙のハードルは高く、優秀な人材は集まってこない。本来、政治家は政策で判断すべきで、顔や名前は必要ない」など主張した[24]。
『大道塾40年、空道20年の歩み 日本発の着衣総合武道! これが空道だ!』2020年1月20日
“週刊プロレス選手名鑑”. ベースボール・マガジン社 (2021年12月5日). 2021年12月21日閲覧。 “AI mayor” (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。