ジベレリン酸
ウィキペディア フリーな encyclopedia
ジベレリン酸(ジベレリンさん、gibberellic acid、GA)またはジベレリンA3(GA3)は、植物ホルモンの一つ。化学式はC19H22O6。白または淡黄色の粉末で、エタノールに可溶、水(5 g/L, 20℃)には少し溶ける。
概要 (+)-ジベレリン酸, 識別情報 ...
(+)-ジベレリン酸 | |
---|---|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 77-06-5 |
PubChem | 522636 |
日化辞番号 | J8.602I |
EC番号 | 201-001-0 |
KEGG | C01699 |
ChEBI | |
特性 | |
化学式 | C19H22O6 |
モル質量 | 346.38 g/mol |
融点 |
233 - 235 ℃(分解) |
水への溶解度 | 5 g/L (20 ℃) |
酸解離定数 pKa | 4.0 |
比旋光度 [α]D | +86° (c = 2.12, 19 °C) |
危険性 | |
EU分類 | 刺激性 (Xi) |
Rフレーズ | R36 |
Sフレーズ | R26, S36 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
閉じる
ジベレリン酸は単純なジベレリンで、細胞の成長と伸長を促進する。ジベレリン酸は少量で使われ、植物の分解・腐敗・成長に作用するが、いつかは植物に耐性が発現する。ジベレリン酸は、加水分解酵素がコードされているmRNA分子を生産し、種子の発芽の細胞を刺激する。ジベレリン酸は天然に産出する中では強力な植物ホルモンである。ジベレリン酸は成長の調節には超低濃度で使用される。一方、高濃度だと逆の作用を示す。通常は、0.01~10 mg/Lの濃度で使われる。