シノビドジョウ
ドジョウ科の魚の一種 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
シノビドジョウ(Misgurnus amamianus)は、ドジョウ科に分類される奄美諸島と八重山諸島に固有の淡水魚。世界遺産奄美の生物多様性を裏付ける重要種である。
概要 シノビドジョウ, 保全状況評価 ...
シノビドジョウ | |||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
情報不足(環境省レッドリスト)![]() | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Misgurnus amamianus Nakajima & Hashiguchi, 2022[2] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
シノビドジョウ(忍泥鰌) |
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シノビドジョウは、1930年代から奄美大島や喜界島などから産出した標本が残っているが、ドジョウとは別の魚であることが確認できなかった。しかし、ドジョウ属の遺伝的・形態的特徴などの専門家で、福岡県保健環境研究所専門研究員の中島淳が2019年11月、鹿児島県徳之島・伊仙町内の湿地で採取した個体が新種と判明し「シノビドジョウ」と命名。長年新種だと気づかれず、忍び続けていたため、和名にはシノビ(忍)という文字が与えられた。ニュージーランドの国際学術誌「ズータクサ」(電子出版)に「奄美群島固有の新種のドジョウ。標本の産地は徳之島・伊仙」と掲載された。2022年7月、シノビドジョウに学名が与えられ、中島は同年7月11日に発行された「ズータクサ」に論文を発表した。種小名にはアマミアヌス(奄美の)とあり、世界遺産奄美の固有種であることを印象付けている[3][4]。