サオ族
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サオ族(サオぞく、邵族)は、台湾原住民の一つ、サオ語自称はThauで、人間という意味もある。また、清朝の文献にも漢字で思猫丹、水沙連思麻丹社など記載され、Shwatanという自称もまだ祭祀の言葉の中にある。
概要 総人口, 居住地域 ...
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清朝時代、政府は台湾の原住民族を統治と漢化の観点から大まかに2つに区分していた。清朝の統治を受け入れ法律が適用され、労働と納税の義務を果たし、漢民族した民族は「熟蕃」と呼ばれ、統治を受け入れず古来よりの文化を守る民族は「生蕃」と呼ばれた。一方、清朝に服属こそしないが納税する民族は「帰化生蕃」(化蕃)と呼ばれた。文献によれば、水沙連二十四社として記載されたサオ族は化蕃に属している。沙連というのはサオ語の水、sazumが音読で翻訳され、漢字の「水」と組み合わせ、水沙連という部落名/地名になった。
現在、主に南投県の日月潭(サオ語:Zintun)に分布し、人口は800人ほどである。伝承によれば、白鹿を追って阿里山を越え南投に移住したと伝わる。以前はツォウ族の支族と見做されていたが、文化人類学的に差異が認められ、2001年に内政部より独立した原住民族として認可された。