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サウジアラビア戦略ミサイル軍(サウジアラビアせんりゃくミサイルぐん、アラビア語: قوة الصواريخ الإستراتيجية الملكية السعودية)またはRSSMFは、サウジアラビア軍第5の軍種(ロケット軍)であり、長距離戦略ミサイルの運用を担当している。RSSMFは以前、サウジアラビアの首都リヤドにある地下司令部に本部を置いていた。
この施設はサウジアラビアの高度な「ピースシールド」レーダーと防空システムを隷下に置いていた。2013年7月、新しいRSSMF司令部とアカデミーの建物は、カリッド・ビン・スルタン・ビン・アブドゥルアジズ王子と現在のRSSMF司令官のジャララ・アラルウェイト中将によって正式に開設された[1][2]。
RSSMFの役割は、サウジアラビアとアラビア湾の他のアラブ諸国が2009年にイランの核開発計画への対抗策として核兵器を入手する構想を発表して以来、急速に拡大している。サウジアラビアのアブドラ国王と元サウジ諜報部長兼ワシントン大使のトゥルキ・ビン・ファイサル・アル・サウド王子は、どちらも湾岸諸国がイランへの対抗策として独自の核兵器を取得できると述べた[3][4][5][6][7]。
2020年1月、米国陸軍工兵隊中東地区は、サウジミサイルプログラムに建築とエンジニアリングの労務を提供するために、 AECOMとTetraTechの合弁事業を契約した[8]。
2021年、CNNは、サウジアラビアが中国の支援を受けて、型式不詳の固体燃料ミサイルを製造していることを衛星画像が示していると報道した[9]。
RSSMFは合計で[10]、4か所か5か所の拠点を運営している。
型式 | 画像 | 原産国 | 数量 | 詳細 |
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DF-3 | 中華人民共和国 | 機密扱い | RSSMFの主要な装備は、通常の高性能爆薬弾頭(2,150kg)を搭載した中国のDF-3(CSS-2、東風ミサイル)、東風3A中距離弾道ミサイルのバリアントである。最大射程は4,000kmであり、1987年にサウジアラビアからの注文に従い出荷された[11]。1988年には約50発のミサイル(SIPRIによる)と9〜12機の輸送起立発射機(TEL)が納入されたと報告されているが、発射試験は行われていない。サウジアラビアは本機を2014年に初めて公開した[12]。 | |
DF-21 | 中華人民共和国 | 機密扱い | 2013年には、RSSMFが将来的に中国からさらに高度なDF-21弾道ミサイルの購入を検討していることを示唆するメディア報道が登場した[13][14]。2014年1月、ニューズウィークは、サウジアラビアが2007年にDF-21中距離弾道ミサイルを密かに購入したことを明らかにした。彼らはまた、ミサイルが核弾頭を搭載できないように改造されている限りにおいて、米国CIAは取引の成立を許可したと述べた。
DF-3は長射程だが、核弾頭を搭載を前提に設計されているため、通常弾頭を使用した場合の精度は低くなる(CEP300メートル)。これは都市や軍事基地などの大面積のターゲットに対してしか役に立たない。そのため、湾岸戦争中にイラクのスカッドミサイル攻撃に対する報復攻撃のために使用できなかった。なぜなら、大規模な民間人の死傷者を引き起こすことになり、既に進行中であった有志連合による空爆ほど効果的ではないからである。戦後、サウジアラビアとCIAは協力して、中国のDF-21の購入を密かに許可した。 DF-21はDF-3のように液体燃料ではなく固体燃料であるため、打ち上げの準備にかかる時間が短縮される。 30メートルCEPの精度で、宮殿などの特定のターゲットを攻撃できる。サウジが専用の発射車輛を保有しているかどうかは不明だが、DF-3用に購入した100〜125個の発射機を使用する可能性がある。購入されたDF-21ミサイルの数は不明。ニューズウィークは、公表されている取引の詳細はイランに対するサウジの抑止力の一部であると推測している[12][15][16]。 |
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