コルビーのラトラムヌス
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コルビーのラトラムヌス(羅: Ratramnus Corbiensis、? - 870年頃)は、フランク人修道士にしてカロリング朝期の神学者。聖餐論や予定説に関する著作で知られる。彼の聖餐論に関する論考『主の肉と血について』(羅:De corpora et sanguine Domini)はコルビー修道院長としての彼の後任者パスカシウス・ラドベルトゥスの実在論的な聖餐神学に抗するものであった。ラトラムヌスは、9世紀のフランス・ドイツで多くの論争の中心となった修道士オルベのゴデスカールクスの二重予定説に抗弁したことでも知られる。ラトラムヌスが生前最も知られることになった功績はおそらく、フォティオスのシスマに対する反動として、そしてニカイア・コンスタンティノポリス信条に対するフィリオクェの付加の擁護として、「ローマ教会を中傷するギリシア人たちの異議に抗した」ことであるとされる[1]。