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コニンブリガ
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コニンブリガ(ポルトガル語:Conímbriga)は、ポルトガルのコインブラ県にある、ポルトガル国内では最大級の古代ローマ遺跡。コインブラの南南西16kmにあり、最寄りの町は2km離れたコンデイシャ・ノヴァ(Condeixa-a-Nova)である。
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コニンブリガという名前は、Conim : 岩がごろごろとした土地 (前インド・ヨーロッパ語族)と、briga : 要塞(ケルト語)が語源であると考えられている[1]。
コニンブリガはポルトガルで最大の古代ローマ遺跡では無いが、最も良い状態で保存されたもののひとつである。古代の市壁の一部がそのまま残っている上、多くの建物の基礎だけでなくモザイク床も残存している。浴場跡では、床面が崩落してしまっているため、蒸気の通り道として作られた暖房用のダクト跡が顕になっている。この遺跡は、2000年現在10%程度が発掘されているにすぎない。
他の遺跡と同じく、この遺跡も幾つもの時代の遺構が層状に積み重なっており、最も古いものは紀元前9世紀頃の旧鉄器時代まで遡ることが出来る。ローマ帝国の支配が及んだのは紀元前139年のことで、デキムス・ユニウス・ブルートゥス・カッライクスがローマ軍を率いてイベリア半島西部に侵攻したときに、既にあったケルト人の町を新たに造り替えたものである。
その後大いに栄えたコニンブリガも、蛮族の侵攻により468年に陥落。市民はAeminium(現在のコインブラ)に移り住んだといわれる。