ケプラー69 (Kepler-69) は、太陽系からこと座の方向に1,900光年離れた位置にある恒星である。
ケプラー69 Kepler-69 | ||
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星座 | こと座 | |
見かけの等級 (mv) | 13.7[1] | |
変光星型 | 惑星トランジット[2] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 19h 33m 02.625s[3] | |
赤緯 (Dec, δ) | +44° 52′ 08.03″[3] | |
視線速度 (Rv) | -38.7 ± 0.1 km/s[1] | |
距離 | 1,900 光年 (584 パーセク[4]) | |
物理的性質 | ||
半径 | 0.93 +0.018 −0.012 R☉[1] | |
質量 | 0.810 +0.090 −0.081 M☉[1] | |
表面重力 | 25.6 G[1] | |
スペクトル分類 | G4 V[1] | |
光度 | 0.80 +0.37 −0.22 L☉[1] | |
表面温度 | 5,638 ± 168 K[1] | |
金属量[Fe/H] | -0.29 ± 0.15[1] | |
他のカタログでの名称 | ||
KIC 8692861, KOI-172, 2MASS J19330262+4452080 | ||
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沿革
ケプラー宇宙望遠鏡による観測以前、この恒星は2MASSのカタログ上にあり、2MASS J19330262+4452080と呼ばれた。ケプラー計画で観測対象の1つとしてKIC 8692861というカタログ名となり、ケプラーの初期観測で惑星トランジットの兆候が見つかると、ケプラーの優先観測対象としてKOI-172という符号が付与された。
ケプラーによる更なる観測で、惑星トランジットによる減光が確定し、ケプラー計画で69番目に惑星が発見された星系として、"Kepler-69"と命名された。
特徴
太陽に比較的似た黄色の主系列星であり、質量半径ともに太陽よりやや小さく温度も低めである[1]。視等級が14等と非常に暗いため地球から肉眼で観察することは不可能である。
惑星
ケプラー69には、2つの惑星が発見されている[1]。2つの惑星bとcは、いずれもスーパー・アースサイズとされる。このうち、外側のケプラー69cは発見時、ハビタブルゾーンの中に位置し、太陽型星のハビタブルゾーンに発見された初めての地球型惑星候補とされた。
しかし、その後の分析によって、惑星cの軌道は修正され、地球の1.9倍に及ぶ放射エネルギーをケプラー69から受けているとわかり、その環境は地球よりも金星に近い、いわば「スーパー・ヴィーナス」であるとされている[5]。
出典
関連項目
外部リンク
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