グラム陽性菌
グラム染色で紺青色または紫色に染まる細菌の総称 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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グラム陽性菌(グラムようせいきん、英: Gram-positive bacteria)とは、グラム染色により紺青色あるいは紫色に染色される細菌の総称。これに対して赤色あるいは桃色を呈すものをグラム陰性菌と呼ぶ。
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大半は外膜を持たないMD細菌(単膜細菌)であるフィルミクテス門と放線菌、一部のクロロフレクスス門であるが、DD細菌(二重膜細菌)であるデイノコックス・テルムス門の一部も例外的にグラム陽性で、逆にMD細菌であるクロロフレクスス門の一部やテネリクテス門はグラム陰性である。
かつてグラム陽性の真正細菌は、フィルミクテス門Firmicutesに一括してまとめられた時期がある。命名はグラム陽性菌の厚い細胞壁にちなんでおり、ラテン語のFirmisフィルミス(強固な)とcutisクティス(皮膚)の合成語であった。ここには、現在のフィルミクテス門に含まれる低GCグラム陽性細菌の他に、現在は別の門として扱われる放線菌(高GCグラム陽性細菌)やデイノコックスなども含まれていた。