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グラブス触媒
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グラブス触媒(—しょくばい、Grubbs catalyst)とは、ロバート・グラブスらによって報告されたルテニウムカルベン錯体のことであり、オレフィンメタセシス反応の触媒として主に用いられている。右図に示す2種の錯体がグラブス触媒の代表例として知られており、それぞれ第1世代グラブス触媒、第2世代グラブス触媒と呼ばれている。また、これらの触媒を更に改良したものもいくつか報告されている。一般にグラブス触媒は、オレフィンに対する官能基選択性が高く、また水や酸素にも安定で扱いやすいことから、有機合成化学の分野で広く利用されるようになった[1]。
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第1世代グラブス触媒 | |
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IUPAC名 | ベンジリデンビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ジクロロルテニウム |
分子式 | C43H72Cl2P2Ru |
分子量 | 822.96 |
CAS登録番号 | 172222-30-9 |
形状 | ピンク色の固体 |
融点 | 153 °C |
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IUPAC名 | ベンジリデン{1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン}ジクロロ(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム |
分子式 | C46H65Cl2N2PRu |
分子量 | 848.97 |
CAS登録番号 | 246047-72-3 |
形状 | ピンク色がかった茶色の固体 |
融点 | 143.5-148.5 °C |
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