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キバナアキギリ(黄花秋桐[3]、学名: Salvia nipponica)は、シソ科アキギリ属に分類される多年生、草本の植物。別名はコトジソウ[1]。
本州、四国、九州の山沿いの平地から山地まで広く分布する[3]。丘陵や山麓、谷間などの木陰にまばらに、あるいは集団を作って生える[2][3]。
多年生草本[3]。数本の太い根が生えている[3]。茎は四角形の断面で、その根本はやや横に這うことが多く、高さ 20 - 50センチメートル (cm) になる[2][3]。茎や花序にはシナノアキギリ (S. koyamae Makino) と異なり腺毛がない[2]。
葉は茎に対生し、葉柄は長く、葉身は長さ 5 - 10 cmの三角状鉾形で、基部が横に張り出す[2][3]。
開花期は 8 - 9 月[3]。枝の端につく花穂は 10 - 20 cm の長さとなり、黄色の唇形の花をつけ、花冠は長さ 2.5 - 3.5 cm になる[2][3]。雄蕊は 2本で不完全(不稔)葯でつながる[2]。花筒の雄蕊にはもぐりこんだ昆虫の背に花粉を付ける構造がある[2]。
4 - 6月ごろの若芽を食用とする[3]。若芽は塩ひとつまみほど入れた湯で茹でて、ごま・クルミ・ピーナッツなどの和え物や煮びたしにする[3]。生のまま天ぷらや汁の実にも利用できる[3]。
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