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カンタベリー大聖堂を主教座とするイギリス国教会の大主教 ウィキペディアから
カンタベリー大主教(カンタベリーだいしゅきょう、Archbishop of Canterbury)は、カンタベリー大聖堂を主教座とするイギリス国教会の大主教であり、イギリスにおける人臣としては宮中席次第1位である(第2位は大法官、第3位はヨーク大主教)。
現在のカンタベリー大主教はジャスティン・ウェルビー(2013年1月就任)である。
イギリス国教会とその世界的組織である聖公会(アングリカン・コミュニオン)の最上席の聖職者である。イングランドの大主教の間では、次席はヨーク大主教となる。
カンタベリー大主教は、カンタベリー管区総監督(the Metropolitan of the Province of Canterbury)ならびに全イングランドの首位聖職(the Primate of All England)である。カンタベリー大主教区自体は、東ケントを範囲とする。カンタベリー大主教は、ヨーク大主教、他の24名の主教とともに、大主教職にある間、貴族院の議員となる。カンタベリー大主教の公邸はロンドンのランベス宮殿で、カンタベリーではオールド・パレスである。
元来はローマ・カトリック教会のカンタベリー大司教であった。初代のカンタベリー大司教は、597年にケントに到着したアウグスティヌス(ヒッポのアウグスティヌスとは別人)であり、以来カンタベリー大主教職は「聖アウグスティヌスの椅子」の異名を持つ。
ヘンリー8世がローマ教皇庁から離脱し、イギリス国教会を創設して以来、イングランド王(後にはイギリス王)に選任される。現在では、国王(ないし女王)の名により指名されるものの、実際の選任はイギリス首相により、聖職者と信徒からなる委員会が選んだ2名の候補から選択される。20世紀以降は、高教会派と低教会派から1名ずつが候補となる。
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