カリクストゥス写本
中世に著された、ヤコブの書の写本のひとつ。 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
親愛なるWikiwand AI, これらの重要な質問に答えるだけで、簡潔にしましょう:
トップの事実と統計を挙げていただけますか カリクストゥス写本?
この記事を 10 歳向けに要約してください
すべての質問を表示
カリクストゥス写本(Codex Calixtinus)は、ローマ教皇カリクストゥス(カリストゥス)2世によるものとされていた12世紀の写本。現在では、フランス人修道士で司祭でもあったエメリック(アイメリ)・ピコー(Aymeric Picaud)によるとされる[1]。『聖ヤコブの書』(Liber Sancti Iacobi)の最も完全な形に近い写本のひとつ[2]。この本は中世ヨーロッパにおけるキリスト教の最大の巡礼地であったスペイン・ガリシアの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラの聖ヤコブの墓への巡礼の案内書でもあった(後述#構成の第5書『巡礼案内記』)。原本はラテン語であり、完訳された現代語訳版はスペイン語版のみ存在する[3]。抄訳は英語、フランス語、ドイツ語、ガリシア語などが存在するが品質はあまりよくないものもあるという[4]。
![Thumb image](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/94/Codex_Calixtinus_%28Liber_Sancti_Jacobi%29_F0173k.jpg)
聖ヤコブの奇跡の報告、巡礼地の地理案内、芸術、更には現地の風俗までが解説されている。『聖ヤコブの書』は、おそらく1140年過ぎに編纂が開始され、この写本は1173年より少し前にまとめられたと考えられている[5]。本の権威付けのために、1124年に死去した教皇カリクストゥス2世の偽造サインがついている。