カム (チベット)
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カム(チベット語: ཁམས, ラテン文字転写: Kam、ワイリー方式: khams、中国語: 康、拼音: Kāng)は、チベットの東部地方。元、明代中国の地理史料では、アムドとともに「吐蕃」の「朶甘」と一括して呼ばれた。
現在は中華人民共和国チベット自治区東部・青海省東南部・四川省西部・雲南省北西部に分割されている。東部のダルツェド(康定)と、西部のチャムドがカム地域の中心的都市である。この地方の住民はチベット語で「カムパ(=「カムの人」の意)」と称する。外国文献の一部には、これを民族名と理解して「カムパ族」と表記する例が見られる。