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カブトウオ科(学名:Melamphaidae)は、クジラウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。カブトウオなど中層漂泳性の深海魚を中心に5属36種が記載される[1]。科名の由来は、ギリシア語の「melanos(黒)」と「amphi(両側)」から[2]。
カブトウオ科 | |||||||||||||||||||||||||||
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トゲカブトウオ Melamphaes suborbitalis | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Bigscale fishes | |||||||||||||||||||||||||||
下位分類 | |||||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
カブトウオ科の魚類はすべて海水魚で、北極海と地中海を除く世界中の深海に幅広く分布する[1]。水深1,000mから3,000mにかけての漸深層に多く、海底から離れた中層を漂って生活する漂泳性深海魚のグループである[1]。
本科魚類の生態については不明な点が多い。食性は肉食性で、大きな口で浮遊性の甲殻類を主に捕食するとみられている[3]。一部の種類は、クラゲなどゼラチン質の浮遊生物を主な餌としている[4]。
カブトウオ科の仲間は全体的に丸みを帯びた円筒形の体型をもち、最大でも全長15cm程度の小型魚類である[5]。吻(口先)は短い一方、口は体のサイズと比べ非常に大きい[3]。頭部には棘や突起が発達し、独特のごつごつした容貌を呈する。
鱗(円鱗)は大きく脱落性で、生涯に何度も置き換わる[1]。側線をもたず、1-2個の孔器を有するにとどまる[1]。
背鰭は1つで臀鰭よりも前方に位置し、1-3本の弱い棘条をもつ[1]。腹鰭は胸あるいはやや後方(亜胸位)に位置し、1棘6-8軟条[1]。近縁のカンムリキンメダイ科では腹鰭は腹位で棘条を欠き、両者の明瞭な鑑別点となっている[1]。尾鰭の前方に3-4本の棘条をもつ[1]。椎骨は24-31個[1]。
カブトウオ科にはNelson(2016)の体系において5属63種が認められている[1]。本稿では、FishBaseに記載される5属71種(1亜種を含む)についてリストする[2]。
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