カネボウ株式会社(旧東京綿商社、旧鐘淵紡績、旧鐘紡、英文社名:Kanebo,ltd.)は、かつて存在した日本の企業。2004年以降の会社再建に伴い、事業譲渡が行われ、最終的に2008年11月、トリニティ・インベストメント株式会社へ吸収合併され、法人格も消滅した。詳細は下記の各項目を参照のこと。
- 海岸ベルマネジメント株式会社 - カネボウ株式会社が、解散決議後の2007年7月以降、清算法人として使用した商号。2008年11月に、親会社となっていたトリニティ・インベストメント株式会社に清算目的で吸収合併され、法人格も消滅した。
- トリニティ・インベストメント株式会社 - カネボウ株式会社の法人格を承継した会社。2006年に株式取得でカネボウの親会社となり、2008年11月に海岸ベルマネジメント株式会社を清算目的で吸収合併した。
- 株式会社カネボウ化粧品 - 化粧品事業と「カネボウ」の商標権(ブランド)を引き継いだ会社。花王株式会社の子会社。
- クラシエホールディングス株式会社 - 化粧品以外の事業を引き継いだ持株会社。ホーユー株式会社の子会社。旧・カネボウ・トリニティ・ホールディングス。
- クラシエホームプロダクツ株式会社 - トイレタリー部門を引き継いだ会社。旧・カネボウホームプロダクツ。
- クラシエフーズ株式会社 - 食品部門を引き継いだ会社。旧・カネボウフーズ。
- 森永甲府フーズ株式会社 - 旧・カネボウフーズの一部門がクラシエフーズへ移行の際に分社化。旧・甲府ベルフーズ。甲府ベルフーズへ移行後、森永製菓が子会社化。2020年4月、森永製菓が吸収合併。
- クラシエ製薬株式会社 - 製薬部門を引き継いだ会社。旧・カネボウ製薬。
- クラシエ薬品株式会社 - 薬品の販売部門を引き継いだ会社。旧・カネボウ薬品。
- KBセーレン株式会社 - カネボウの創業からの事業である繊維事業を、カネボウ繊維株式会社・カネボウ合繊株式会社から、2005年7月1日に営業譲渡により引き継いだ会社。セーレン株式会社の完全子会社。
- KBフクスケ株式会社 - 福助が2006年に株式を取得し子会社化。2015年12月1日、福助が吸収合併。旧・カネボウストッキング。
- 三甲テキスタイル株式会社 - カネボウ繊維株式会社の国内での羊毛事業拠点であった大垣工場を2004年11月12日に引き継いだ会社。三甲株式会社の関連会社。
- 株式会社ベルポリエステルプロダクツ - カネボウ合繊株式会社から受け継いだ会社。大和製罐株式会社の関連会社。
- カネボウ陸上競技部(名称変更) - カネボウが運営していた陸上競技部。分離したカネボウ化粧品が運営していたが、2022年10月1日から花王株式会社に運営を移管し花王陸上競技部となった。
- カネボウメイクアップインスティテュート - カネボウが運営していたメイクスクール。現在は、分離したカネボウ化粧品が運営。
- カネボウ木曜劇場(終了) - カネボウがスポンサーを務めていたテレビ番組。放送期間の2002年4月から2003年3月まで30秒バージョンのサウンドロゴを廃止していた。
- カネボウヒューマンスペシャル(終了) - 1980年から2000年まで日本テレビ系列で放送されたスペシャルテレビドラマ。
- 鐘淵紡績洲本工場(廃止) - カネボウの歴史の中で洲本工場は、綿紡織事業を手掛けてきた工場として最長(87年)の歴史をもつ。
- 鐘淵紡績練馬工場(廃止) - 鐘淵紡績の工場の1つ
- 神戸百年記念病院 - カネボウの株式会社立病院(非医療法人)である鐘紡記念病院として設立。2006年7月に医療法人化してカネボウから独立し、「医療法人社団鐘紡記念病院」を経て「医療法人社団顕鐘会 神戸百年記念病院」となっている。
- カネボウバレーボール部(廃部) - カネボウが運営していたバレーボール部。1992年に廃部。
- 鐘淵化学硬式野球部(廃部) - 鐘淵化学工業(現・カネカ)が運営していた野球部。1992年に廃部。
- 鐘淵デイゼル工業(現在のUDトラックスの前身に当たる会社) → 民生産業(存在していた会社名)を参照。
- 鐘淵化学工業 → 会社名変更後のカネカを参照。
- 松尾健治『組織衰退のメカニズム:歴史活用がもたらす罠』白桃書房、2022年2月。ISBN 9784561267638。 - 旧カネボウが戦後に衰退していくプロセスとメカニズムについて、史料や関係者の証言をもとに詳細に分析した経営学の書籍。