オングストローム
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この項目では、長さの単位について説明しています。その他の用法については「オングストローム (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
オングストローム(典: ångström、英: angstrom、記号:Å)は、長さの非SI単位である。原子や分子の大きさ、可視光の波長など、非常に小さな長さを表すのに用いられる。
この項目には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字が含まれています(詳細)。
概要 オングストローム ångström, 記号 ...
オングストローム ångström | |
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水素のファンデルワールス半径は1.2Å | |
記号 | Å |
度量衡 | メートル法 |
系 | 非SI単位(特殊の計量に用いる法定計量単位) |
量 | 長さ |
SI | 0.1 nm = 100 pm |
定義 | 10-10メートル[1] |
語源 | アンデルス・オングストローム |
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1 Åは10−10m = 0.1ナノメートル(nm) = 100ピコメートル(pm) と定義されている。原子や分子の大きさ、また可視光の波長は数千オングストロームというオーダーとなることから、分光学などにおいて数値的に都合がよく、かつては広く使われていた。しかし、2019年以降の国際単位系はこの単位の使用を認めていない(後述)。
日本の計量法では「電磁波の波長、膜厚又は物体の表面の粗さ若しくは結晶格子に係る長さの計量」にのみ使用することができる法定計量単位である[1]、それ以外の用途(取引、証明)に用いることはできない。
SI単位ではないため、理化学分野、工業分野、教育分野で積極的に使われることはないが、その利便さから今日でもオングストロームを用いることがある。