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イネ科の植物の一種 ウィキペディアから
オヒシバ(雄日芝、学名: Eleusine indica[1])は、イネ科オヒシバ属の植物である。日なたに生える、それほど背の高くない一年生草本で、道端でもよく見かける雑草である。
和名は「雄日芝」の意味で、日なたに出る芝であるが、メヒシバに比べて逞しいことからの命名とのこと。オイジワとも表記する。別名をチカラグサと言い、茎が丈夫で引きちぎるのに力がいることからの名である由だが、同じイネ科のチカラシバと混同しやすい。
地下茎や匍匐枝はなく、株立ちになる。草丈は15-60cm。茎の基部に葉が集まり、葉鞘が茎を包んで折り重なっている。葉鞘は二つ折りになっており、それが重なっている茎も左右から偏平になっている。葉は偏平で細長く、ほぼ水平方向に真っすぐに出る。緑色で質は柔らかく、つやがない。
花序は夏以降に出て、ほぼ立ち上がり、先端に2-7個の穂をつける。穂はほぼ同じ位置から出て、放射状に斜め上に出る。小穂はその軸の下に密着して、左右に一列ずつつくが、幅が広いので、上から見ると軸の両側に小穂がはみ出している。小穂は左右から偏平で、鱗片は二つ折りになって重なり合っている。芒はない。一つの小穂に小花を数個含む。
ただし、栽培植物としてはシコクビエ E. coracana (L.) Gaertn. がある。形は似ているがはるかに大きく、穂は幅広い。かつては南日本のあちこちで栽培されたが、現在は見ることはまずない。この種は以前にはオヒシバの栽培品と考えられたこともあるが、現在では別種が起源であると見られている。
やや似たものはあるが、たいていははるかに細い。
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