エリコの塔
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エリコの塔(エリコのとう)とは、前陶器新石器時代A期に相当する紀元前8000年ごろに建設された高さ約8.5メートルの石造の建築物である[1]。石造建築物としては世界でも最も古いものの一つであり、巨大な建築物としても世界で最も古いものの一つとなっている[2][3]。
概要 地域, 座標 ...
地域 | パレスチナ領域ヨルダン川西岸地区 |
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座標 | 北緯31.872041度 東経35.443981度 / 31.872041; 35.443981 |
種類 | 塔 |
高さ | 8.5 m |
歴史 | |
完成 | 紀元前8000年ごろ |
追加情報 | |
発掘期間 | 1952年 – 1958年 |
関係考古学者 | キャスリーン・ケニヨン、ロイ・リラン、ラン・バーカイ |
状態 | 遺跡 |
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エリコにある古代の壁、テル・アッスルターン遺跡はジョン・ガースタングによって1930年から1936年にかけての発掘の最中に発見された。ガースタングはこの遺跡を旧約聖書のヨシュア記に記述されているものであり、紀元前1400年ごろに建設されたものであると推測していた[4]。キャスリーン・ケニヨンは1952年から1958年にかけて行われた発掘の間に、エリコの町の壁に向かって聳え立っている塔を発見した。ケニヨンは、これらの建築物はガースタングが推測したよりずっと早い新石器時代、つまり石器時代の最後の時代に建設されたものであり、初期の原始都市の一部分であったという証拠を提供した[4]。エリコの塔は、エリコがレバント地方南部のスルトニアン期における集落のパターンを理解するために重要であることを際立たせている[5]。