エスクイリーノ
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エスクイリーノ(イタリア語: Esquilino,ラテン語: Esquilinus エスクイリヌス(またはエスクイリーノの丘(イタリア語: Colli Esquilino,ラテン語: Mons Esquilinus)は、イタリア ローマ市中心部の丘。都市ローマの元になった七つの丘の一つである。この地域のことをラテン語でEsquiliaeと表記することもある[1]。
現代の街区で凡そこの範囲を説明するならば、北西端はフォロ・ロマーノ及びコロッセオからテルミニ駅前までのカヴール通り(ローマ地下鉄B線のライン)、北東端はイタリア鉄道のローマ・テルミニ駅の広大な駅舎及び線路、南端はコロッセオからマッジョーレ門を結ぶ線上のラビカナ通りで、これらの線に囲まれた街区ということになる。
エスクイリーノ(エスクイリヌス)の丘は七つの丘のうちで標高が最も高く、かつ最も面積が広い。かつては、古代ローマのアゴナリア祭(英語版)の一つで12月11日に祝われる「七丘祭」[2]、または七丘祭で祝われる対象のオッピウス、ファグタル、キスピウスの高台(丘)に分けて言及されることも一般的あった。
エスクイリーノの丘の地形とリオーネ・エスクイリーノの行政区域を混同してはいけない。リオーネの範囲は丘の北西で、丘の南西はローマで最も古いリオーネであるモンティに所属している。二つのリオーネは総主教のサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂とサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂の間を走るメルラーナ通りにより隔てられている。 20世紀末より、リオーネ・エスクイリーノでは中国人を筆頭とした外国人居住者の割合が増えイタリアで最大の華僑コミュニティー(20世紀末時点で約2万人)を形成している。