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エキソソーム複合体
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エキソソーム複合体(エキソソームふくごうたい、英: Exosome Complex、PM/Scl複合体、単にエキソソーム、エクソソームとも)は、真核生物、古細菌の核に存在し、様々なRNAを分解する多タンパク質複合体である。細菌ではデグラドソーム(英語版)と呼ばれる複合体が似た役割を果たす。
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エキソソームの中心部は他のタンパク質が付随した6つのタンパク質から構成されている。真核細胞では、エキソソームは細胞全体に存在するが、特に核小体に多い。だが、複合体を制御するタンパク質が異なるため、存在する場所によって活性、基質特異性が異なる。エキソソームの基質はmRNA、rRNA、ncRNA等である。エキソソームはエキソリボヌクレアーゼ活性を有し、RNAを3'末端から分解する。また、真核細胞の場合はエンドリボヌクレアーゼ活性も有し、RNA鎖の途中を切断することもできる。
エキソソームを直接の原因とする疾患は知られていないが、いくつかの自己免疫疾患(特に筋炎/強皮症重複症候群(英語版))では、エキソソームの構成タンパク質を標的とする自己抗体が生産される。エキソソームを阻害することで効果を示すがん化学療法剤もある。