Loading AI tools
ウィキペディアから
インダカテロール(Indacaterol)は超長時間作用性アドレナリンβ2受容体作動薬の一つである[1]。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の長期管理に用いられる。商品名オンブレス。EMAに2009年11月30日に承認[2]された後、FDA[3]と厚生労働省[4]に2011年7月1日に承認された。類薬のホルモテロールやサルメテロールと異なり、1日1回の吸入で用いられる[5]。ドライパウダー吸入器に充填した形で市販されている。本剤とグリコピロニウムとの配合剤(商品名ウルティブロ)も、同様に、COPDの長期管理に用いられる。また、本剤とモメタゾンが配合されたICS/LABA合剤(商品名アテキュラ)および本剤、グリコピロニウム、モメタゾンが配合されたICS/LAMA/LABA合剤(商品名エナジア)は、いずれも、気管支喘息のコントローラーとして用いられるが、COPDの適応はない。
IUPAC命名法による物質名 | |
---|---|
| |
臨床データ | |
販売名 | Onbrez, Arcapta |
Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
ライセンス | EMA:リンク、US FDA:リンク |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 | |
データベースID | |
CAS番号 | 312753-06-3 |
ATCコード | R03AC18 (WHO) |
PubChem | CID: 6433117 |
ChemSpider | 5293751 |
UNII | 8OR09251MQ |
KEGG | D09318 en:Template:keggcite |
ChEBI | CHEBI:68575en:Template:ebicite |
ChEMBL | CHEMBL1095777en:Template:ebicite |
化学的データ | |
化学式 | C24H28N2O3 |
分子量 | 392.490 g/mol |
| |
添付文書に記載されている重大な副作用は、重篤な血清カリウム値の低下である[6]。
そのほか、咳嗽が5%以上に見られるほか、5%未満とされる副作用は、鼻咽頭炎、頭痛、心房細動、動悸、口腔咽頭痛、蕁麻疹、筋痙縮、末梢性浮腫である。
2010年3月に公表された第III相臨床試験の結果、COPD患者に対するインダカテロールの有効性と安全性が確認された[7]。この試験は米国、ニュージーランド、ベルギーで実施され、416名の重症(平均FEV1=1.5L)COPD患者にインダカテロールと偽薬を割り付けた。インダカテロールは偽薬と比べて統計学的に FEV1およびAUCを改善し、救急薬の使用回数を低減させたが、安全性および忍容性は偽薬と同程度であった。
2010年に発表された1年間の偽薬対照臨床試験では、1日2回のホルモテロール吸入よりも統計学的に有意にFEV1を改善することが示された。救急薬の使用回数も減少させたが、有意差は付かなかった。またインダカテロール群とホルモテロール群で再増悪率には差が付かなかった[8]。
2011年には、インダカテロールとチオトロピウムを12週間に渡り比較した臨床試験の結果が欧州呼吸器雑誌(European Respiratory Journal)に掲載された。その試験では両薬剤でのFEV1改善効果に有意差は見られなかった。インダカテロールは息切れスコア(Transition Dyspnoea Index、TDI)のトータルならびに呼吸器QOLスコア(St. George’s Respiratory Questionnaire、SGRQ)のトータルを大きく改善した[9]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.