イッツ・オール・トゥ・マッチ
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この項目では、ビートルズの楽曲について説明しています。YUIの楽曲「It's all too much」については「It's all too much/Never say die」をご覧ください。 |
「イッツ・オール・トゥ・マッチ」(It's All Too Much)は、ビートルズの楽曲である。1969年に発売された10作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『イエロー・サブマリン』に収録された。1967年にジョージ・ハリスンが書いた楽曲で、アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を完成させた直後である1967年5月にレコーディングされた。ユナイテッド・アーティスツとの契約上の義務を果たすために、1968年に公開されたアニメーション映画『イエロー・サブマリン』のためにビートルズが提供した楽曲の1つである。
概要 「イッツ・オール・トゥ・マッチ」, ビートルズの楽曲 ...
「イッツ・オール・トゥ・マッチ」 | ||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『イエロー・サブマリン』 | |||||||||
英語名 | It's All Too Much | |||||||||
リリース | 1969年1月13日 | |||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||||
録音 |
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ジャンル | アシッド・ロック[1] | |||||||||
時間 | 6分27秒 | |||||||||
レーベル | アップル・レコード | |||||||||
作詞者 | ジョージ・ハリスン | |||||||||
作曲者 | ジョージ・ハリスン | |||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||
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ハリスンは、幻覚剤の1種であるLSDでの体験を讃えるかたちで「イッツ・オール・トゥ・マッチ」を書いたが、後に超越瞑想で同様の気づきを得たことから、1967年8月にヘイト・アシュベリーを訪れた後、LSDを糾弾した。本作には、インドの伝統音楽のドローンを彷彿とさせるハモンドオルガン、エレクトリック・ギターのフィードバック、ブラスセクションが使用されている。大部分がセルフ・プロデュースとなっており、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』をはじめとしたビートルズの作品とは対照的なアプローチでレコーディングが行われた。
ビートルズの伝記作家の間では「目的のない楽曲」とされる一方で、ピーター・ドゲット(英語版)は「イギリスのアシッド・ロックの頂点の1つ」と評している[2]。楽曲発表後、スティーヴ・ヒレッジ、ジャーニー、ハウス・オブ・ラヴ、グレイトフル・デッド、チャーチらによってカバーされた。