アメリカ陸軍民事活動・心理作戦コマンド
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アメリカ陸軍民事活動・心理作戦コマンド(アメリカりくぐんみんじかつどう しんりさくせんこまんど、United States Army Civil Affairs and Psychological Operations Command(Airborne):USACAPOC(A)又はCAPOC)はアメリカ陸軍予備役に所属する組織。1985年に設立され、ノースカロライナ州フォートブラッグに司令部を置いている[2] 。コマンドは、主にアメリカ全土に展開しているアメリカ陸軍予備役部隊の兵士によって構成されている。コマンドの規模は約13,500人で[3]、これは国防総省が有する民事活動部隊の76%、心理作戦部隊の63%にあたる[4]。現在の司令官はジェフリー・C・コギン少将であり、2020年7月に就任している。
アメリカ陸軍民事活動・心理作戦コマンド(空挺) United States Army Civil Affairs and Psychological Operations Command(Airborne) | |
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コマンドのショルダースリーブ記章(SSI) | |
活動期間 | 1990年-現役 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
軍種 | アメリカ陸軍 |
兵科 | アメリカ陸軍予備役 |
任務 | 民事活動 心理戦 |
基地 | ノースカロライナ州フォートブラッグ |
ウェブサイト | コマンド公式ウェブサイト |
指揮 | |
現司令官 | ジェフリー・C・コギン少将[1] |
識別 | |
コマンドの特徴的部隊記章 | |
コマンドのベレー帽章 | |
戦闘従軍識別バッジ | |
歴史歴にコマンドはアメリカ陸軍特殊作戦コマンド(USASOC(A))を構成する4つの主要な従属コマンドの1つであった。しかし2006年5月に、アメリカ陸軍予備役コマンドに移管されている。ただ現在においても陸軍には特殊作戦民事活動部隊と特殊作戦心理作戦部隊の現役部隊が編制されており、支援部隊とともにアメリカ陸軍特殊作戦コマンドとジョン・F・ケネディ特殊戦センター・アンド・スクールの指揮下にある(1個現役民事活動旅団(第95民事活動旅団)、2個現役心理作戦群(第4心理作戦群、第8心理作戦群))[5]。
アメリカ陸軍予備役兵士のうち、民事活動・心理作戦に従事する者は総兵力の5%にあたり、更に動員中の予備役兵力に限れば約20%となる。特に予備役民事活動部隊は、常に展開可能な特殊部隊として保持されている。コマンドに所属する予備役兵士は、通常の現役兵士には見られない特別な教育を受け、専門知識を獲得することになる。コマンドが実施する作戦は世界中で展開されるが、現在ではイラク、アフガニスタン、アフリカの角の地域に焦点を当てている。