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アティラ群
小惑星の群の一つ。地球の公転軌道よりも内側(太陽から0.983天文単位未満)に遠日点を持つグループ。 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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アティラ群[1] (アティラぐん、Atira group[1]) は、軌道要素による小惑星の分類の1つで、地球接近小惑星の4つのグループの1つである[1]。
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アティラ群は、軌道長半径が1.0天文単位 (au) 未満で、遠日点距離が地球の近日点距離にあたる0.983 au 未満の軌道を持つ、すなわち完全に地球の公転軌道の内側に収まる公転軌道を持つ小惑星である。アテン群と同じく地球接近小惑星のグループであるが、地球の軌道とは交差しない点でアテン群とは異なる[1]。アティラ群で最も大きく、最初に分類された小惑星は、群の名称の由来ともなった (163693) アティラである。1998 DK36 はアティラより先に発見されているが、軌道が確定しておらず暫定的な分類である。
2020年1月に、金星の公転軌道の内側に収まる公転軌道を持つ小惑星2020 AV2が発見された。この小惑星は、アティラ群に分類される[2]とともに、非公式ながら金星 (Venus) とアティラ群 (Atira group) のかばん語による Vatira というサブグループへの分類が提唱されている[3]。これよりもさらに内側の軌道となる水星よりも内側を公転する小惑星の群にはバルカン群という仮称が使われているが、2020年現在それに該当する軌道をもつ小惑星は発見されていない。