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2011年4月の上海モーターショーで世界初公開され[1][2]、その後、同年7月に欧州市場を皮切りに順次発売を開始した[3]アウディ最小のSUVである。プラットフォームはアウディ・A3をベースとして作られているが、シャシはキャラクター特性を活かすべく大幅に補強されている。 Q7、Q5の次に開発されたSUVであり、フォルクスワーゲン・ティグアンとは姉妹車関係にあたる。
エクステリアは流麗なルーフラインを採用するなどしてエアロダイナミクスを追求した結果、空気抵抗係数(Cd値)0.32というスポーツカーに匹敵する数値を実現。同時に、軽量化も推し進められ、ボディにはアルミニウムを多用することで車両重量を1.610㎏に収めている。
エンジンは3種で、ガソリンエンジンは2.0L直噴ターボの「TFSI」となり、出力特性に応じて170PSと211PSの2種を用意。アイドリングストップとブレーキエネルギー回生システムが標準となる。一方、ディーゼルの「TDI」はターボを採用して140PSを発生する。
生産はドイツではなく、スペインにあるフォルクスワーゲン傘下・セアト社のマルトレル工場である[4]。なお、Q3の生産に当たり、同工場は3億3000万ユーロ(約385億円)をかけて改修、約700人の追加雇用を行った。
2012年4月23日、北京モーターショーにて「Q3 jinlong yufeng」を初公開[5]。
2012年5月11日、「Wortherseeツアー」にてコンセプトカーの「Q3レッドトラック」を初公開[6]。最高出力が340psに強化されている。
2014年1月9日、北米市場に「Q3」を導入すると発表[7]。これまで北米市場には導入されていなかったが、SUVの需要増加に伴って投入を決断した。導入は2014年秋頃の予定。
2014年11月10日、欧州にて改良モデルを発表[8]。フロントグリルのデザインを改めたほか、ヘッドライトは「キセノンプラス」を標準化し、LEDデイタイムランニングライトを組み込んでいる。また、テールランプはLEDを使用した。欧州仕様のパワートレインは1.4Lから2.0Lのガソリンとディーゼルである。
2015年5月13日、「GTIミーティング・アット・ヴェルターゼー」にて「オフロードスタイルパッケージ」を初公開[9]。欧州仕様の純正アクセサリーとして設定される。
2016年9月15日、欧州にて2度目の改良モデルを発表[10]。フロントバンパーの開口部を拡大し、その下にボディ同色のブレードを配置。グリルはストーングレーで塗装された。また、「S line エクステリアパッケージ」を設定した。
日本市場へは2011年の東京モーターショーでの参考出品を経て[3][11]、2012年5月8日に211PS仕様のTFSI「Q3 2.0 TFSI quattro 211PS」が、追って170PS仕様のTFSI「Q3 2.0 TFSI quattro 170PS」が発表された[12]。ディーゼルエンジンは日本未導入。
2013年8月20日、仕様変更[13]。アドバンストキーと、以前までオプション扱いだったハイグロスデザインパッケージを標準装備した。
2014年2月18日、200台限定モデル「Q3 S-line Competition」を発売[14]。「2.0 TFSI quattro 170PS」をベースにS-lineパッケージ、ブラックスタイリングパッケージ、19インチアルミホイールを装備した。
2014年8月20日、「Q3 1.4 TFSI」を設定[15]。駆動方式はQシリーズで初の前輪駆動。150ps/250Nmを発揮する直噴1.4Lターボエンジンに6速Sトロニックを組み合わせ燃費性能17.4km/L(JC08モード)を達成する。
2015年2月12日、120台限定モデル「Q3 color selection – Misano Red」を発売[16]。「1.4 TFSI」をベースにボディーカラーにMisano Redを採用した。
2015年5月12日、改良モデルを同月21日より発売すると発表[17]。パワートレインは1.4L直列4気筒直噴ターボと6段Sトロニックを組み合わせるFFモデルとして「Q3 1.4 TFSI」と「Q3 1.4 TFSI Sport」、2.0L直列4気筒直噴ターボと7段Sトロニックを組み合わせるクワトロ(四輪駆動)モデルとして「Q3 2.0 TFSI 180PS」と「Q3 2.0 TFSI 220PS」が用意される。
2016年8月23日、「Q3 1.4 TFSI」、「Q3 1.4 TFSI Sport」、「Q3 2.0 TFSI 180PS」の3モデルの価格を10万円値下げした[18]。
2017年3月6日、一部仕様を変更[19]。「1.4 TFSI sport」と「2.0 TFSI quattro」のフロントバンパーを大型化。また、「S line」に新たなデザインのフロントバンパーを採用した。
2017年9月20日、一部仕様を変更[20]。「Q3 2.0 TFSI 180ps」、「Q3 1.4 TFSI sport」の標準装備とS lineの内容を充実させた。また、「Q3 2.0 TFSI 220ps」を廃止した。
2018年5月7日、125台限定モデル「Q3 S line competition」を発売[21]。「2.0 TFSI quattro」をベースにS lineパッケージをはじめ専用19インチアルミホイールなどを装備している。
Q3 F3 | |
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フロント | |
リア | |
インテリア | |
概要 | |
製造国 | ハンガリー |
販売期間 | 2018年 - |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 |
FF 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5L直4ガソリンターボ 2.0L直4ディーゼルターボ |
変速機 |
7速S-tronic 6速MT(海外仕様) |
前 |
前:ストラット 後:ウィッシュボーン |
後 |
前:ストラット 後:ウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,680 mm |
全長 |
Q3 4,490-4,495 mm Q3 Sportback 4,500-4,520 mm |
全幅 |
Q3 1,840 mm Q3 Sportback 1,840-1,855 mm |
全高 |
Q3 1,610 mm Q3 Sportback 1,565 mm |
車両重量 | 1,530-1,710 kg |
2018年7月25日、欧州で2代目を発表[22]。アウディのフラッグシップSUVであるQ8と共通のデザインを採用。8角形のシングルフレームグリルと、大型のサイドエアインテークが特徴で、ヘッドライトには最新のLEDテクノロジーが採用されている。ボディサイズは初代より全長が97mm長く、全幅が25mm幅広く、ホイールベースが77mm伸びた。その結果、室内空間が拡大している。欧州仕様のパワートレインは4気筒ガソリンターボエンジン3種と4気筒ディーゼルターボエンジン1種[23]。駆動方式はFFと「quattro」(四輪駆動)。トランスミッションは6速MTか7速Sトロニックが組み合わされる。先進運転支援システム(ADAS)の装備も充実しており、「プレセンスフロントセーフティシステム」などを標準装備している[24]。自動駐車が可能な「パークアシスト」や縦列駐車の際にドライバーを支援する「クロストラフィックアシスト」なども装備される。車載コネクティビティでは「バーチャルコクピット」、「MMIタッチレスポンス」、8.8インチの「MMIタッチディスプレイ」を設定[25]。上級のグレードでは10.1インチで音声認識コントロールを採用する「MMIナビゲーション」も追加で標準装備される。さらにオプションで最大12.3インチのモニターも選択可能となっている。生産はハンガリーのジェール工場で行われる[23]。欧州へのデリバリー開始は2018年11月頃の予定。2018年10月2日、パリモーターショーにて公開[26]。
2022年10月11日、 RS Q3の 誕生10周年を記念し、RS Q3 エディション 10 yearsをヨーロッパで発表[27]。世界限定555台を生産する。
2019年7月24日、欧州にて「Q3 Sportback」を発表[28]。2代目Q3をベースにクーペスタイルを纏ったモデルで、全高は2代目Q3よりも約30mm低くなっている。エクステリアは、フロントグリルがブラック仕上げになっており、リアバンパーはQ3 Sportback専用のデザインである[29]。
2020年7月7日、「Q3」「Q3 Sportback」を同年8月19日より発売すると発表[30]。グレードは「Q3」では1.5L直4ガソリンターボエンジンを搭載した「35 TFSI」、「35 TFSI advanced」、「35 TFSI S line」と2.0L直4ディーゼルターボエンジンを搭載した「35 TDI quattro advanced」、「35 TDI quattro S line」の5種類。「Q3 Sportback」では1.5L直4ガソリンターボエンジンを搭載した「35 TFSI」、「35 TFSI S line」と2.0L直4ディーゼルターボエンジンを搭載した「35 TDI quattro S line」の3種類。ともにガソリン車はFF、ディーゼル車は「quattro」(4WD)のみの設定となる。また、トランスミッションはすべて7速Sトロニックとなっている。
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