もんじゅ
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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もんじゅは、日本の福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉(ナトリウム冷却高速炉)である。研究用原子炉との位置付けから、商業用原子炉と異なり、文部科学省の所管となる。
もんじゅ | |
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もんじゅ(2011年4月) | |
正式名称 | 高速増殖原型炉もんじゅ |
国 |
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所在地 | 福井県敦賀市白木2丁目1番地 |
座標 | 北緯35度44分24秒 東経135度59分16秒 |
現況 | 廃炉(2016年12月21日) |
着工 | 1983年1月25日 (1983-01-25) |
運転開始 | 1991年5月18日 (1991-05-18) |
建設費 | 5933億6565万円(うち政府支出4504億円) |
事業主体 | 日本原子力研究開発機構 |
建設者 | 日立製作所・東芝・三菱重工業・富士電機 |
原子炉 | |
運転中止 |
71万4千kW(熱出力) 28万kW(電気出力) 燃料はMOX燃料 (2016年12月21日廃止) |
種類 | 高速増殖炉(原型炉) |
ウェブサイト 高速増殖原型炉もんじゅ | |
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もんじゅは、MOX燃料(プルトニウム・ウラン混合酸化物)を使用し、消費した量以上の燃料を生み出すことのできる高速増殖炉の実用化のための原型炉であり、高速実験炉常陽でのデータを基に建設された、日本で2番目の高速増殖炉である。
もんじゅの目的は、高速増殖炉の原型炉として実用化・商用化に向けた技術開発に寄与すること、すなわち、その設計や建設・稼働の経験を通じて、高速増殖炉の発電性能および信頼性・安全性を実証することにあった[1]。また、発生する中性子を利用した核変換技術などの研究の場としても期待されていた[2]。
核燃料サイクルの計画の一環であり、新型転換炉ふげんと共に開発が進んでいた。日本国政府は、高速炉開発を「国家プロジェクト」と位置付けており[3]、国際的にも高速炉を始めとした「第4世代原子炉」の研究開発において、主導的な役割を果たしているとされた[4]。もんじゅは、その中心となる施設であった。
もんじゅは1995年に、冷却材の金属ナトリウム漏洩と、それによる火災事故を起こしたが[5]、事故が一時隠蔽されたことから、大きな批判を浴びた。その後、運転再開のための本体工事が2007年に完了し、2010年5月6日に2年後の本格運転を目指して運転を再開した。しかし、2010年8月の炉内中継装置落下事故により、再び稼働ができなくなった。2012年に再稼働する予定[6]であったが実現せず、2016年12月21日に廃炉が正式決定された[7]。