にぎやかな死体
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「にぎやかな死体」(にぎやかなしたい、原題: The Unquiet Dead)は、イギリスのSFテレビドラマ『ドクター・フー』のシリーズ1第3話。脚本はマーク・ゲイティス、監督はユーロス・リンが務め、イギリスでは2005年4月9日にBBC Oneで初めて放送された。日本では2006年9月27日にNHK BS2で初放送された。
にぎやかな死体 The Unquiet Dead | |||
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『ドクター・フー』のエピソード | |||
チャールズ・ディケンズ朗読会のポスター | |||
話数 | シーズン1 第3話 | ||
監督 | ユーロス・リン | ||
脚本 | マーク・ゲイティス | ||
制作 | フィル・コリンソン | ||
音楽 | マレイ・ゴールド | ||
作品番号 | 1.3 | ||
初放送日 | 2005年4月9日 2006年3月24日 2006年9月27日[1] | ||
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ドクター・フーのエピソード一覧 |
本エピソードでは異星人のタイムトラベラーである9代目ドクターと彼のコンパニオンのローズ・タイラーが1869年ヴィクトリア朝時代のクリスマス・イブのカーディフへ旅し、幽霊騒動に巻き込まれる。ドクターとローズはチャールズ・ディケンズや、死体の蘇る姿を目撃した葬儀屋のスニーズと手を結び、幽霊の正体がカーディフに開いた時空の裂け目から出現して死体を乗っ取って生きるガス状生命体ゲルスであることを暴く。
「にぎやかな死体」は新シリーズで過去を舞台にした初めてのエピソードであり、『ドクター・フー』が扱う時代の範囲を示すことを意図されていた。脚本の草案では霊媒に焦点が当てられ暗いトーンであったが、ゾンビを扱う脚本に変更されコミカルな調子が加えられた。チャールズ・ディケンを研究して何度もサイモン・キャロウは、ディケンズが正しく描写されていると感じ、ディケンズ役を引き受けた。また、本作は女優イヴ・マイルズがシリーズに初めて出演したことも特徴であり、彼女は後に『ドクター・フー』のスピンオフシリーズである『秘密情報部トーチウッド』で2006年からグウェン・クーパー役を演じることとなった。『ドクター・フー』の制作陣の本拠地である現代のカーディフではヴィトリア朝時代の建築物が少ないため、1ヶ所は2004年9月にカーディフでロケが行われたものの、本エピソードの撮影は主に同月にモンマスで、9月から10月にかけてはペナースで行われた。スタジオでの撮影は9月から10月にかけてニューポートとユニットQ2倉庫で撮影された。
ゲルスの主な視覚効果としてCGIが用いられた。「にぎやかな死体」は初放送でイギリスにて886万人の視聴者を獲得し、道徳的ジレンマの欠落と脚本の一部を非難する批評家もいたものの、一般に高評価を得た。