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えび足の少年
ホセ・デ・リベーラによる肖像画 (1642) / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『えび足の少年』(えびあしのしょうねん、仏: Le Pied-bot、英: The Clubfoot) は、バロック期のスペインの巨匠ホセ・デ・リベーラが1642年に制作したキャンバス上の油彩画である。リベーラの最後の作品の1つであり、最も辛辣な作品の1つである本作は元来、スペインのナポリ総督メディナ・デ・ラス・トレス(英語版)公により委嘱された作品で、長い間、ナポリのスティリアーノ家が所有していた。後にフランス人医師ラ・カーズ(英語版)により取得され、1869年の氏の遺贈によりルーヴル美術館に収蔵された[2][3]。美術史家のエリス・ウォーターハウス(英語版)は、本作を「リベーラの全芸術を理解するための試金石となる作品」と記している[4]。リベーラは卓越した技術を駆使し、容赦ないまでの写実主義で少年の障碍を描写する一方で、少年の陽気で堂々とした態度を伝えており、衝撃と魅力を併せ持つ作品である[3][5]。