真骨類
ウィキペディア フリーな encyclopedia
真骨類(しんこつるい)は魚類の系統群。真骨魚類とも呼ばれる。分類階級は真骨亜区(Teleostei)。現生魚類の中の多数を占めるグループで、約40目と25,000以上の種を含む。体長7 mを超えるリュウグウノツカイ、体重2トンを超えるウシマンボウから、成熟しても全長6.2 mmにしかならないヒカリオニアンコウの雄まで、大きさは様々である。形態も多様で、速く泳ぐ流線型の魚、縦扁や側扁した魚、細長い円筒型の魚、タツノオトシゴのように特殊な魚などがある。
概要 真骨類, 分類 ...
真骨類 | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
様々な真骨類 | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Teleost[3] | ||||||||||||||||||||||||
下位分類群 | ||||||||||||||||||||||||
(本文参照) |
閉じる
真骨類と他の硬骨魚類との違いは主に顎の骨にあり、可動性の前上顎骨とそれに付随する筋肉により、顎を突き出す事ができる。これにより、獲物を掴んで口に引き込む事が可能になる。より派生した分類群では上顎骨がレバーの役割を果たし、口を開閉する際に前上顎骨を動かす。また口の奥にある骨により、食べ物を磨り潰して飲み込むことが出来る。もう一つの違いは尾鰭にあり、尾鰭の上葉と下葉がほぼ等しく、脊椎は尾柄で終わり、尾鰭の上側に少しだけ伸びている。
殆どの種は体外受精を行い、子育てはしない。雌雄同体の種も多く、その中でも雌性先熟の種が多い。胎生の種や、親が卵を守る種も知られている。
人間にとっては経済的に重要であり、漁獲されて食用にされたり、スポーツフィッシングの対象になったりする。また養殖も盛んに行われている。水族館で飼育されたり、遺伝学や発生生物学の研究対象にもなる。