湖畔 (絵画)
黒田清輝の絵画 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『湖畔』(こはん、仏: Au bord du lac、英: Lakeside)は、日本の洋画家黒田清輝が1897年(明治30年)に描いた絵画[1][2]。1999年(平成11年)に国指定の重要文化財に指定された[3]。1967年(昭和42年)に郵便切手のデザインに採用されたほか、美術科の教科書などにも掲載されている[4][5]。芦ノ湖と対岸の山並みを背景として、岩の上に腰掛けて納涼している1人の女性が描かれている[1][6]。モデルは、金子たね(のちに黒田照子と改名)という人物である[7]。カンヴァスに油彩。縦69.0センチメートル、横84.7センチメートル[8][6]。国立文化財機構が所有しており、東京国立博物館に所蔵されている[3][7]。フランス語では “Au bord d'un lac” とも表記される[4]。美術史家の隈元謙次郎は、「明治期屈指の名作として親しまれているのもうなずける」と評している[9]。