全血球計算
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全血球計算(ぜんけっきゅうけいさん、英語: Complete Blood Count, CBC)は、血算ないしCBCともよばれ、血液細胞の検査8項目、すなわち、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット、平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)、白血球数、血小板数、のセットである。 全血算、末梢血液一般検査、血球算定、血球計数、とよばれることもある。 血算の検査には自動血球計数機(英語版)が用いられ、上記8項目以外に、赤血球分布幅(RDW)、平均血小板容積(MPV)などの値もあわせて報告されることがある。また、同じ自動血球計数機で同時に白血球分画を行うことも多い。病状や血算・白血球分画の結果から、必要に応じ、血液細胞の形態検査である末梢血塗抹検査が追加される[1]。 血算からは、出血や貧血・血液疾患など血液に関する病態のみならず、健康状態全般や、感染症・アレルギー・免疫疾患・慢性腎疾患・慢性肝疾患など多くの疾患にかかわる重要な情報を得ることができる。 血液検査の中でも血算はもっとも基本的で頻用される臨床検査項目の一つであり、スクリーニング・診断・経過観察のための検査として、医療や健診・検診で広く用いられている[2]:496-504[3][4][5]。