ルイ13世の誓願
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『ルイ13世の誓願』(仏: Le Vœu de Louis XIII, 英: The Vow of Louis XIII)は、フランス新古典主義の巨匠ドミニク・アングルが1820年から1824年にかけて、故郷モントーバンのモントーバン大聖堂のために制作した祭壇画である。主題はフランス王国ブルボン王朝の第3代国王ルイ14世の誕生にまつわるフランスの故事から取られている。貧困に苦しんでいたフィレンツェ時代のアングルが4年の年月をかけて制作し、1824年のサロンに出品した本作品は、ロマン主義の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワのサロン出品作『キオス島の虐殺』(Scène des massacres de Scio)に対抗する新古典主義の大作として絶賛され、アングルに数々の社会的成功をもたらした[1]。現在はモントーバンのモントーバン大聖堂に所蔵されている。