フロッピーディスクの歴史
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フロッピーディスクの歴史では、フロッピーディスクの種類と歴史について述べる。
フロッピーディスクは薄くて柔らかい長方形のプラスチックで覆われた磁気記録メディアである。フロッピーディスクドライブ(FDD)で読み書きする。フロッピーディスクは1970年代から1980年代にかけて最も普及した外部記憶装置で、初期にはメインのデータストレージとして、後期にはファイル交換用のメディアとしてよく使われた。米国ではフロッピーでファイルを交換することをスニーカーネットと呼んだ。
1967年にカリフォルニア州サンノゼにあるIBMの研究所で世界初のフロッピーディスクとフロッピーディスクドライブが開発され[1]、1972年に8インチフロッピーとして発売された。手ごろなサイズ感の5.25インチフロッピーが1976年に発売され、ワープロやパソコン用としてほぼ標準のメディアになった[2]。その後1982年に発売された3.5インチフロッピーへ徐々に置き換わった。両者はそれぞれ別の時期に一時代を築いた[3]。他にも様々なサイズのフロッピーディスク(英語版)が発売されたがそれらは普及しなかった。
フロッピーディスクは約20年間に渡って長く人気を保ったが、90年代中頃になると人気は下降した[4][5]。高速なネットワークや、USBメモリなどのNAND型フラッシュメモリを用いた新しいメディアの登場によりフロッピーディスクの必要性が薄れ、これまで標準搭載が常識だったフロッピーディスクドライブは1998年にiMacが搭載しなかったことが特に決定打となり衰退に拍車をかけた。2000年になるとフロッピーディスクは珍しい存在となり、古いパソコンや工業用コンピューターなどのみで使われるようになった。