トランスラピッド
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トランスラピッド(独: Transrapid)は、ドイツで開発された磁気浮上式の高速モノレールである。1969年に計画が開始され、1987年にはドイツのエムスランドに試験施設が完成した。1991年には、著名な大学と協力したドイツ連邦鉄道により、実用化への技術的な準備が整ったことが承認された[1]。
最後のバージョンであるトランスラピッド09は、500km/h(311 mph)の巡航速度に設計されており、約1 m/s2 (2.24 mph/s)の加速・減速が可能である。
2002年には、初の商業実用化である上海市の高速交通網と上海浦東国際空港を結ぶ30.5 km (18.95 mi)の「上海トランスラピッド」が完成した。トランスラピッドシステムは、長距離の都市間路線にはまだ導入されていない。
このシステムは、シーメンスとティッセンクルップの合弁会社であるトランスラピッド・インターナショナルが開発・販売している。
2011年、エムスラントの試験線路はライセンスの期限切れにより閉鎖された。2012年初頭には、工場を含むエムスラントの敷地全体の解体と建て替えが承認された[2]。2017年9月には、最後のトランスラピッド09をFleischwarenfabrik Kemperの敷地内の会議・博物館スペースとして使用する計画があった[3]。