ティリクム (シャチ)
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ティリクム(Tilikum、1981年11月頃[1]~2017年1月6日[2]、愛称:ティリー(Tilly)[3])は、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドにあるシーワールドで飼育されていた雄のシャチである。それ以前はカナダブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアのサウス・オーク・ベイ(英語版)にあった太平洋シーランド(英語版)で飼育されていた。21頭の子シャチの父親となり、そのうち7頭は生存している。ティリクム(又はティリカム)という名前は、太平洋岸北西部の言語、チヌーク・ジャーゴンで「友だち、関係、部族、国家、庶民」を意味する言葉に由来する[4]。
概要 生物, 品種 ...
シーワールドでショーに出演するティリクム(2009年) | |
生物 | Orcinus orca |
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品種 | アイスランド系 |
性別 | オス |
生誕 | c.1981年11月(35歳没) |
活動期間 | 1983年 – 2017年 |
体重 | 12,000ポンド (5,400 kg) |
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ティリクムは人間に飼育されるようになってから、所属する水族館で起きた3人の人物の死亡事故に関係した。シーランド時代の調教師1名と、シーワールド時代の調教師1名と、シーワールドの敷地内に不法に侵入した男性1名の、計3名の死亡事故である。ティリクムは、2013年のCNNのドキュメンタリー映画「ブラックフィッシュ」において、大きく取り上げられた。2016年3月にシーワールドは、ティリクムが肺の感染症にかかっており、健康が悪化していることを公表した。シーワールドによると、感染を引き起こしている細菌は稀なもので、抗生物質に対して耐性を持っているという[5][6]。2016年5月、ティリクムの健康状態が改善していることが発表されたが[7]、2017年1月6日、シーワールドはティリクムが早朝に死亡したと発表した。死因は細菌感染であった。[8]