カール5世騎馬像
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『カール5世騎馬像』(カール5せいきばぞう、伊: Ritratto di Carlo V a cavallo, 英: Equestrian Portrait of Charles V)、または『ミュールベルクのカール5世』(ミュールベルクのカール5せい、英: Charles V at Mühlberg)は、イタリア・盛期ルネサンスのヴェネツィア派の巨匠、ティツィアーノ・ヴェチェッリオによるカンヴァス上の油彩画である。ティツィアーノがアウクスブルクの神聖ローマ帝国の宮廷にいた1548年4月から9月の間に制作された[1][2]。この作品は、1547年4月のミュールベルクのプロテスタント軍との戦いで勝利した後の神聖ローマ皇帝カール5世へのオマージュである[1][2][3][4]。ティツィアーノは実際の戦闘で使用されたものを利用して、前景にあるすべての要素(馬、その馬衣、および皇帝の鎧)を描いた[1][2]。鎧と馬具の両方が現存しており、マドリードの王宮に所蔵されている[5]作品はスペイン王室のコレクションに由来し、1827年以来マドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。なお、画面下半分は、1734年のアルカサル (旧王宮) (英語版)の火災の際に大きな損傷を受けている[1]。