アメリカ合衆国旅券
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アメリカ合衆国旅券(アメリカがっしゅうこくりょけん)は、アメリカ合衆国の市民および国民に対して米国国務省が発行する旅券(パスポート)である[8][9]。パスポート(冊子)の他に、パスポートカードが国務省から同じ条件で発行されている[10]。米国市民および国民が、有効な米国パスポートまたは西半球渡航イニシアチブに準拠した代替書類を持たずに米国に入出国することは違法である[11][12]。だが、多くの例外があり、パスポートを持たずに帰国する米国市民には一般的に免除が認められ、また、出国要件は強制されない[13]。
概要 アメリカ合衆国旅券, 種類 ...
アメリカ合衆国旅券 | |
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現行のバイオメトリック・パスポートの表紙 | |
パスポートカード(2009年) | |
種類 | パスポート |
交付者 | アメリカ合衆国国務省 |
交付開始 |
1775年[1][2] 1926年 (冊子) 1981年 (機械読取式)[3] 2005年12月30日 (バイオメトリック・パスポート(外交官用))[4] 2006年 (バイオメトリック・パスポート)[4] |
目的 | 身分証明、海外旅行 |
有効地域 | 北朝鮮以外のすべての国[5] |
受給資格要件 | アメリカ合衆国国籍 |
有効期間 |
10 年(16歳以上) 5 年(16歳未満)[6] |
手数料 |
小冊子型[7] $145 (初回) $115 (未成年) $110 (更新) カード型[7] $65 (初回) $50 (未成年) $30 (更新) $30 (有効な小冊子型パスポートを所持している場合) $15 (有効な小冊子型パスポートを所持している場合(未成年)) |
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パスポートは、国際民間航空機関(ICAO)の推奨基準(サイズ、構成、レイアウト、技術など)に準拠している[14]。5種類用意されており、また、国務省は2007年8月からバイオメトリック・パスポートのみを標準で発行している[15]。米国パスポートは米国の財産であり、要求があれば合衆国政府に返還しなければならない[16]。
法律により、有効で期限の切れていない米国パスポート(またはパスポートカード)は、米国市民であることを(単なる一応の証明ではなく)決定的に証明するものであり、米国市民に法律で認められた期間発行されたものであれば、帰化証明書や市民権証明書と同等の効力を持つ[17]。米国法は、米国市民が他国のパスポートを所持することを禁止していないが、米国への出入国には米国のパスポートを使用することが義務付けられている[18]。